40代女性、交通事故治療(むち打ち)、もうお一方の例

2016年5月4日 一般治療, 交通事故治療
おはようございます。
米沢の加藤接骨院・整体院です。
 
今日の症例も、昨日に引き続き、交通事故のケガの方です。
こちらも40代女性、頸椎むち打ち損傷による負傷でした。
 
当院の治療方針として、背骨の調整が土台となり、
患者さんの自然治癒力=自分の体が自分を治そうとする力、を
最大限引き出すことにより、症状改善へと導くことを目的としております。
 
運動制限自体も特に問題はないのですが、
首の右が、最大後屈時に痛みがあるとのことでした。
左右の側屈、回旋も運動制限というよりは、「動くけど痛い」という状態です。
 
この方の場合も、例にもれず に初検時から背骨の調整を行いました。
調整後、後屈痛は残存したものの、さっきよりはいい、ということで、
しばらくこの調子で治療を続けていきましょう、とお伝えしました。
 
私が行っているDRT療法は、一度にいきなり改善してくる人もいれば、
じわじわ後から確実に改善してくる人まで、
改善のスピードは様々です。
この方の場合は、ゆっくり症状が改善していくものと考えました。
 
指標自体は緩んでいるのですが、感覚的に「痛い」と言われれば、
多少日数が経過する中で、脳への痛みの情報も正常化されていくのではないか、
という予想です。
 
2週間ほど経ってみて、最初よりは良くなっ ているだろうと思い、
痛みそのものの状態を聞いてみたところ、
「最初とあまり変わらず横ばい」というお返事でした。
 
指標はゆるむ、でも痛い、日数経過しても横ばい状態、
この場合は軽度のヘルニアですとか、ストレートネックによる患部の負担増ということで、
治りが予想より遅くなる場合がありますので、
もし不安であれば、MRI検査も受けるようアドバイスしました。
 
ここで、首の症状の改善が遅れているのは、股関節の動きが悪いのだろうということで、
この日から股関節の調整をしました。
 
自動車事故の場合、負傷した部位以外の治療は原則認められていないため、
股関節という、首 から大分離れた部位を治療するのは、
保険会社様にも伏せて治療しました。
痛い部位以外触ると、リラクゼーションなのではないか、と疑われ、自動車賠償保険(自賠責)の
保険が止まってしまうことがありますので、書類上には書けないのです。
(余談ですが、こういうところに保険治療の限界を感じてしまいます・・・。)
 
そして初めての股関節の調整後、首の動きを確認したら、
動きと痛みが大分ラクだ、ということでお話頂きました。
むち打ちだけに限らず、四十肩、五十肩などにも、股関節の調整が有効であるとも
お伝えし、股関節の重要性を改めて伝えました。
 
明日以降も、股関節の調整をする必要がありま すので、
以下のようにお伝えしました。
 
・股関節の調整は、首の治療の一環で行うものであること
・首の痛みが治り、股関節が固くて痛いなどの場合は、交通事故のケガによる治療とはみなされないこと
・誤解を防ぐために、股関節の調整そのものは保険会社さんには患者様の方からは言わないこと
・リラクゼーション目的ではないこと
 
いつもの背骨治療とは変則的になりますが、
こういうアプローチも必要になる、ということを私も再認識しました。