野球肘、野球肩、中学生の症例をもとに。

2018年3月2日 一般治療

おはようございます。

米沢の加藤整体院(併設接骨院)です。

 

今日は、中学生の野球肘についての症例をご報告致します。

 

夏頃の負傷で、最初は違う接骨院さんに通院されていたとのことでしたが、

投げて痛いのが中々改善されずに、インターネットを見て

当院に来院されました。

 

初発のころから見ると、痛みは大分改善されてはいるものの、

投球動作のみ痛みが出るようでしたので、

早速フォームの確認を行いました。

下半身の使い方と、肩の使い方がまずく、

これでは肘か肩に痛みが出ても仕方がない、というのが率直な感想でした。

具体的に言えば、

足の踏み出し位置が良くないのと、肩甲骨をうまく引き切れていないのです。

これは、シャドウピッチングで、ひたすらフォーム固めをするほかに

道はありません。

正しい動作をお教えし、一日100回ほどやるようにお伝えしました。

そして、下半身と上半身を同時に良くすることも難しいので、

下半身は下半身で、上半身は上半身で、あとはトータル的にも

シャドウピッチングをするようになります。

 

それから、当院に通院し始めて数回程度で、強めに投げても痛くないところまで

回復してきました。

およそ1か月半で7回目の治療が終わったところで、

「だいぶ調子がいいので少し様子をみたい」

との申し出があり、ひどくなる前に必ずきてもらうようお伝えしました。

 

ところが、心配していたことが起こりまして、

肘の痛みが再発してしまったのです。

 

昨日来院してもらったのですが、野球経験者でもある付き添いのお父様にも

一緒に説明する必要があると考えまして、

一からメカニズムと一緒に解説しました。

 

1、投球動作の動画を撮り、初回時に動きが戻っているのが明白でした

   (足の運び、肩の引き)

2、股関節が固いままで、自宅でのセルフケアが徹底出来ていないようでした

3、継続的なメンテナンスが必要、という考え方が、症状の改善とともに希薄になっていました

    (痛みがなくても、むしろ痛みがないからこそ、継続的なメンテナンスは益々有効になります)

 

これらをもう一度意識しなおしてもらい、

改めて治療に向き合ってもらうことをおすすめしました。

野球肘、野球肩は、競技を続けていく上では、メンテナンスが

必要不可欠です。

でなければ、プロ野球のチームにトレーナーなど必要ありません。

肘、肩を中心に、常に変化する体の状態を的確につかみ、

大きい痛みに繋がらないようにするため、

たゆまぬ努力が必要になります。

それは、セルフケアと、通院治療、どちらも指します。

 

野球肘、野球肩にお困りの方、

シーズンが始まる前に、早めに当院に相談下さい。

必ずお役に立てるよう頑張ります。