膝の痛み、40代男性の症例
2016年5月24日 | 一般治療 |
おはようございます。
米沢の加藤接骨院・整体院です。
今日の症例は、膝の痛み、40代男性です。
この方は、2週間前に膝に野球ボールがぶつかり
負傷しました。それが初発です。
ぶつかった後も、少し痛いなーくらいで、
ガンガン走ったり野球をしたりしたようで、
最近は痛みが明らかに悪化したとのことで
来院されました。
患部を確認したところ、
内側裂隙にも圧痛があり、かつ外反ストレステストが陽性でした。
完全屈曲、完全伸展が不能で、正座も出来ませんでした。
このことから、内側側副靱帯の損傷があるのは確実、
加えて内側半月板損傷の疑いもあります。
以上の点から、
おおよその治療期間と、予想される回復の経過を
お伝えしました。
3週間で約7割の改善、6週間で9割の改善と
予想しました。
長年の経験から、これは大体こういう回復具合だろう
というのが、患部と患者さんの仕事や生活から、
予想がつくのです。
患者さんが無理しなければ、この治療期間予測は大体当たります。
治療方針としては、
膝に電気治療、股関節のストレッチ、背骨の調整です。
患部の炎症を抑え、膝の安定性に関わる中殿筋を伸ばし、
さらに背骨の調整で自然治癒力の最大化をめざします。
この症状の場合、電気治療は、当院ては立体動態波
という特殊な電気治療を行います。
普通電極が一つしかないところ、3箇所から満遍なく
捉え切ることが出来ます。
電気治療終了後は、中殿筋のストレッチをしました。
案の定、すごく硬い状態でした。
おそらく、以前からだいぶ硬くなっていたと考えられましたが、
膝のケガをきっかけに、かばうような形で更に
強張りが出てきたものと推測しました。
自宅でのセルフケアとして、座位でのストレッチを
お教えしました。
そしてここからが、当院の特長である背骨の調整を
行うわけであります。
やはりこれが治療の1番のメインです。
電気治療と中殿筋のストレッチで、それなりに
ラクな感じも出ましたが、これだけでは
他の治療院との違いは、言うほど大きくありません。
仰向けで首と肩の指標を確認しましたところ、
右側に強く痛みを確認しました。
うつ伏せも、やはり明らかに右側から左側に歪む
パターンが確認出来ました。
ふくらはぎは、そんなに圧痛は強くないものの、
真ん中付近に多少の圧痛を確認しました。
背骨の調整を行い、
仰向けから指標のチェックをしていきましたら、
全ての指標がクリアになり、
先ほどよりも更に動きがラクになりました。
その後姿勢のとり方をお教えして、
3週間の間に5回治療しましょうとお伝えしました。
早く確実に治すためには、集中治療が大事です。
二回目の治療が3カ月後、なんていうのは
治療が成立しません。
この文章が、読んだ方の参考になれば幸いです。