歪みは、一定期間をかけて定着させていく!
2016年4月9日 | 一般治療 |
こんにちは、米沢の加藤接骨院・整体院です。
いつもは、短期間でびっくりするぐらいの方の症例をご紹介することが
多いのですが、今日は、じわじわ症状が変わってきた方の症例をご紹介します。
市外からいらっしゃる50代女性の方です。
この方は、昨年10月ころから、肩甲骨の内側の痛みを訴えており、
首の可動制限が見られる状態でした。
近くの整体、カイロに通院したとのことでしたが、
症状が改善せずに当院に来院されました。
症状を見せてもらったところ、肩甲骨内側部の筋肉の硬結が確認され、
肩甲骨と頸椎をつなぐ筋肉の拘縮も見られました。
痛みが出て長期にわたる上に、治療に通われたこともあるので、
一度整形外科で医学的所見を頂くようアドバイスをしました。
あとは、やはり姿勢の歪み具合が強いので、症状の改善には
3か月12回くらい必要になるとの見立てをお伝えしました。
基本的に、治療は1回で完治するわけではないともご理解頂きました。
その間、正しい姿勢の取り方を徹底して頂くことも大事です、と
お伝えしました。
その日は、後屈の可動制限が改善しました。
右への側屈は、多少楽にはなったものの、痛みはある、とのことでした。
首、肩の指標はすごく痛みがはっきりわかりました。
施術後、指標が改善するのも実感頂けました。
ふくらはぎは痛みが強いわけではなかったのですが、
それなりに変化を実感していただけたようでした。
首、肩、ふくらはぎの痛みが軽減すれば、
その日症状が残ったとしても、治療は終わりとなります。
症状は、徐々に改善する旨、改めてお伝えしました。
今日、7回目の治療が終わったのですが、症状の改善は確実に進んでいるようで、
前ほど痛くないようでした。
今日は腰が痛いとのことで、仕事の忙しさから
正しい姿勢を取りきる体力が残っていないような状況でしたので、
また今日から意識して維持して頂きたいと思います。
このように、最初から大きく変化しない場合もあります。
そういう症状の方にアドバイスするのは以下の点です。
1、症状は一気に改善することはない
2、いい状態と悪い状態が交互に混在するような時期がある
3、良くもなく、悪くもない停滞期が必ずくる
4、3か月12回が目安になる(それ以降は状態を見てアドバイス)
5、姿勢の徹底は今回だけに限らず頑張ってほしい
6、背骨の調整は、患者さん自身が持つ自然治癒力を最大限引き出すための手段
これらをしっかり理解した上で治療に向き合ってほしいと思っています。
「1回ですべてが治る!」と思い込んでいる方、要注意です。
そういう人もいますが、割合で言えばずっと少ないんですよ。
一定期間をかけて、いい状態を維持し続けることが、
結果的に症状の改善に役立つ、ということです。