腱鞘炎と、背骨・骨盤矯正
| 2015年8月22日 | 治療 |
米沢の加藤です。
ご無沙汰しておりました。
恒例の背骨・骨盤の調整による臨床報告をさせて頂いております。
東京より帰省中のＭさんの件。
この方は、初めての出産から３ヶ月経ち、色々初めてのことに
戸惑いながらも母親業を頑張っておられました。
実家で実のお母さんや弟さんの手助けもあり、
心から安心していらっしゃるのがわかる、素敵なご家族だと思いました。
今回、右の手首の腱鞘炎が強く発症し、弟さんから紹介受けての
来院ということで、右手が大分痛そうな状況でした。
お子さん（赤ちゃん）をだっこしたり、無意識に変な姿勢で力んだりすることにより、
産後に腱鞘炎を発症してしまう方は非常に多く見受けられます。
私の妻も、３人出産し、１人目の時が両手首で、２人目の時は怪しい段階で未然に防ぎ、
３人目の時は何も起こりはしなかったものの、
１人目の子育てのことを思い出して、「ああ、Ｍさん大変だなあ」と
少しの間だけ父親目線で症状を診ていました。
さて、治療家目線でお話するとなると、
当院の施術方針として、「背骨、骨盤を整えて自然回復力を上げる」ことを
優先事項にしていますので、
電気治療にて患部をゆるめたあと、背骨と骨盤（仙腸関節）の調整を行いました。
調整前に、第二頸椎と僧帽筋、ふくらはぎを一つの目安としているのですが、
（第二頸椎と僧帽筋とふくらはぎが改善すれば、調整がうまくいったと考えることができる）
これが１回目で大幅に改善され、「この人は無理しなければ１か月以内に確実に治る」という実感が
ありました。
背骨を調整するわけですから、当然肩や首、腰は楽になりますが、
今回は腱鞘炎の患部を直接触らずに治療を進めることになります。
２回目来院されたときも、前回よりも確実に良くなっている、とのお話を聞くことができました。
当院は１回の治療で完治、というスタイルを謳っている院ではありません。
クセによって出てしまった症状は、クセから見直して改善させ、
その症状が出ないように、未然に防げるように導くための治療をしています。
昨日３回目いらっしゃったときも、大分改善している、との実感で、
治療に通うのが楽しい感じを受けました。
症状が改善するまで、何回か要する症状もあります。
その症状の場合、その旨患者さんにしっかりお伝えしているのですが、
しっかり受け止めてくれる方と、さらっと聞き流してしまう方がいます。
「症状が改善するまで、時間差が生じることがありますよ」とお伝えしますが、
内容をきれいに置き去りにしてくれる方もいて、
２回目の時に「まだ痛いんだけど・・・」という方もいます。
そういう方へ・・・。
目安の箇所の痛みが改善すれば、時間差で症状は改善されてきます。
焦ることのないようにお願いします。４，５回目くらいから、
「あれ、痛くないかも」という感じでじわじわ改善する方もいますから、
まずは焦らないで何度か通院されるといいですね。
