産後の歪み、自律神経の乱れ、交通事故によるむち打ち、トリプルパンチのSさん。

2015年4月3日 治療

おはようございます。

米沢の加藤接骨院です。

先日、上記3項目で体調不良のSさんが来院されました。

主訴としまして、交通事故によるむち打ちの影響が大きく、
動作痛、安静時鈍痛、頭痛、ふらつき等がみられました。
示談前ですので、治療費はかからずに、安心して施術を受けて頂けます。

と同時に、産後の骨盤の歪みも気になりました。
臀部と大腿部の内転筋群の筋力低下により、骨盤が後傾し、ややO脚になっているようでした。
左の中殿筋と大腿筋膜張筋の筋緊張が強く見られ、
自宅でのストレッチケアもかなり重要になるとお伝えしました。
横向き姿勢は特に背骨骨盤をゆがめてしまう姿勢になるので、
仰向けに寝ることも、症状改善のためには重要になります。

背骨の歪みと骨盤の歪みにセットでついてきやすいのが、
自律神経の乱れです。
猫背になって、上から内臓を圧迫し、骨盤の後傾によって
更に圧迫が強まってしまうと、内臓の働きが低下する傾向にあり、
消化不良や便秘症などを引き起こすこともあります。
血液もうまく回りにくくなり、冷え性の原因にもなりえます。
ただ逆に言えば、姿勢の改善により、そのような消化不良や便秘症も改善する場合もあります。
そして姿勢の改善により、筋肉の緊張がほぐれると、
血管を開放し血流もよくなりますので、冷え性も同時に改善する場合も多いです。
もっとも、自律神経は、いったん乱れると完治する、ということは厳密にはありません。
いい状態を目指して調整し続けることで、以前のような悪い状態から脱却できるのです。

自律神経は、日ごろの生活習慣にも影響されます。

まず第一は、早寝早起きです。
お日様とともに起きて、お日様が沈んだら休む、というのが本来の人間の生活スタイルです。
これが電気の普及とともに、ここ100年で大きく様変わりし、
夜型の生活にシフトチェンジする人も増えてきました。
都会に見られる「不夜城」や、製造関係で24時間3交代、医療の現場で3交代など、
夜行性の生物かのごとく夜に活動する方たちです。
もちろん、これらの現場で働く方たちのおかげで、
我々の快適な生活が実現できているわけですが、
夜に活動する方の健康を害するおそれがある状態の上に成り立っています。

夜に活動すると、
本来休むべき脳や内臓が休めずに、常に働き続けるようになります。
脳も興奮状態から覚めず、睡眠がうまくとれなくなります。
眠りの浅い方も脳の興奮が冷めきってないと思われます。

ご自分で改善する方法は、
1、極力早寝早起きを心掛ける
2、パソコン、テレビ、スマホなど、夜遅くまで使用しない(目から光が入ると脳が覚醒)
3、夜の照明は、オレンジ色の足元の明かり(炎をイメージ)

結論を申し上げます。
矯正と自律神経の調整を平行していくことにより、症状は改善しやすくなる。

Sさんもこういう頑固な症状がありますので、
少しお時間かかるかと思いますが、改善方向に持っていければと考えております。