自律神経失調症の疑い、40代女性の方の場合。

2016年7月6日 一般治療
おはようございます。
米沢の加藤接骨院・整体院です。
 
今日は、手足のしびれのある40代女性の患者さんの報告をします。
 
元々3年ほど前に、腰痛肩こりでいらっしゃった方でしたが、
今回は、ここ2週間ほど手足のしびれが出てきたとのことでした。
 
 
問診をしていきますと、
最初は手足ともに左側だけにしびれがあり、
日数の経過とともにしびれの範囲が大きくなり、
右側にもしびれがでるようになってきたようでした。
 
それで数日前に心療内科にて診察を受け、
念のために腰のレントゲンなども撮ってもらったそうですが、
特に異常が見つかるわけでもなく、
出された薬を飲んでいるとのことでした。
 
首、腰とも、ヘルニアなどの神経症状が無いのを、
この時点でテストして確認しまして、
おそらく自律神経性の原因から、しびれが出ているものとして推測しました。
 
手足が異常に冷たく、
腸も丈夫ではないとのこと。
日中も夜も仕事や家事に追われ、気の休まる暇がほとんどないこと。
こういう原因から、血流不足や末梢神経の知覚異常などが起こりえ、
今回の状況に陥った可能性が高いです、とお話しました。
 
思い当たることだらけで、すぐに私の話に同意して下さいました。
 
説明から入るのもなんですので、
背骨と自律神経の乱れの関係性だけをザックリ説明し、
早速体の状態のチェックに入りました。
首、肩の圧痛、大胸筋腱部にも強い圧痛あり、
上肢回旋時に肩手首に違和感あり、可動制限が右にあり、
前腕部に強い緊張あり、
腹壁の緊張あり、下腿部三番目に強い圧痛あり、といった感じでした。
 
いつものように調整し、再度体の状態をチェックしたところ、
状況はすべてクリアになりました。
特に上肢の回旋に関しての改善は、本人が瞬間的にわかったらしく、
私が一番嬉しい一言、
「あ」
が聞けました。
 
調整後立ってもらい、肩や首や腰、手足のしびれを確認してもらったところ、
かなり症状が軽減しているのがわかったようです。
 
施術後、日常生活の仕方について、以下のようにアドバイスしました。
1、仕事と家事は大変ではあるが、上手に手抜きをしてほしい
2、一日のうちに、できれば30分から1時間くらいは、
  何事からも解放された、自分だけのリラックスタイムを確保してほしい
3、消灯も早めにして、なるべく光を感じないようにしてほしい
 
の3点を、できればやれるといいとお伝えした次第です。
 
あとはお決まりの姿勢指導を徹底し、
3か月12回程度の治療が、一つ症状改善の定着が実感できる目安ということで、
しばらく週1回程度通院してもらうことになりました。
その間、症状が一進一退に感じるときもあるでしょうが、
3か月の間でしっかり変わってくるということも付け加えました。
 
自立神経性の症状は、程度にもよるのですが、
完治という概念があまりありません。
いい状態を維持し続ける努力は、生涯必要になります。
 
自律神経失調症またはそれに近いような感覚のある方は、
一度お早めにご相談下さい。