股関節の痛み、30代男性の場合。

2016年4月12日 一般治療
おはようございます。
米沢の加藤接骨院・整体院です。
 
今日は、30代男性で、股関節症の方の症例を報告します。
 
この方は、数年前に股関節を痛め、
市内整形外科を受診し、精密検査も受けたのですが、
これと言って特に治療を受けたわけでなく、
可動制限が著しくみられる状態でした。
 
仰向けでの股関節・膝関節屈曲90度で制限あり、脚を開くのも70%程度、
脚を交差させる動作に至っては、反対の脚の上に行くかどうか程度しか
動きがありませんでした。
うつぶせで背骨の具合を確認し、骨盤付近を軽く触ったところ、
おしりの筋肉である中殿筋が異常に緊張していました。
かつ、患部側の脚の筋力が低下しているのも確認できました。
 
本人の話では、足の爪をきるのも一苦労とのことで、
年齢から判断すると、とても考えられないような可動範囲なのです。
 
状態の悪さから、3か月12回程度の治療を回数目安に設定しました。
 
いつものように、うつ伏せになってもらい、
首・肩・ふくらはぎの指標を確認し、特に首と肩の指標がはっきり痛みを感じました。
ふくらはぎはあまり痛みがないようでした。
背骨を調整すること5分、
首と肩の指標が、「さっきよりは痛くない」ところに改善しました。
起き上がって股関節の動作を確認してもらい、
さっきより動きやすいのを確認してもらいました。
 
初回は、この程度の動作改善でいいともお伝えしました。
いきなりすぐグイっと改善するものではないのです。
少しずつ、一歩ずつ階段を上るのと同じように、
症状は、本来少しずつ良くなっていくものなのです。
 
ちょうど昨日、3回目の調整をする前に、
「2回受けてみてどうですか?」
と聞いたところ、爪を切るのが苦痛でなかった、と言ってもらえたので、
徐々にではありますが、効果が出ていますね、
一定間隔で調整していきましょう、とお伝えしました。
 
これを言ってしまえば元も子もないですが、
数年前、痛みが出た時点で当院にいらしていれば、
ここまでひどくならずにすんだのになあ、というのも本音です。
おそらく、最初は鼠蹊部のみの痛みだったのだろうと推測でき、
 痛みをこらえてグイグイ無理をしていた可能性があります。
 まるっきり同じ左右差の改善は、少し厳しい感じはありますが、
 まずは生活動作の苦痛を、8割減できるのを改めて目標にします。