20代男性、ぎっくり腰からの野球肩の治療

2017年9月20日 治療
おはようございます。
米沢の加藤整体院です。
 
今日は、ぎっくり腰で来院された、20代男性の方の症例です。
 
ぎっくり腰は珍しい症状ではありませんが、
この方は、いわゆる野球肩の症状もお持ちでいらっしゃり、
両方治療してほしい、ということでした。
 
まずはぎっくり腰に関しては、自発痛や夜間痛を伴う急性の炎症が落ち着くまでは2日ほど要し、
それから1週間は動作痛が残存しやすいことをお伝えしました。
2週間目以降は、動きはだいぶ良くなってくるものの、
長時間の座りっぱなし、立ちっぱなしによる筋肉のこわばりが
目立つであろうことも同時にお伝えしました。
無理をしなければ、3週間でほぼ痛みは消失することもお伝えしました。
 
そして野球肩ですが、
こちらは完治まで3か月程度を要するものとしてお伝えしました。
肩甲骨の可動性を高め、腕だけに頼った投げ方を変える必要がありますので、
治療と同時にフォーム矯正練習も頑張って頂くようになりました。
 
腰と肩で、今回の場合は痛みの治り方が違うというのをお伝えしたわけですが、
患者さんもこれをスムーズに理解して下さったので、
順調な改善が見られました。
 
当院の治療方針として、
 
「痛いところをグイグイ揉むような治療ではない」
「首、背骨、骨盤を真っすぐに調整する」
「その結果、患部の治りが良くなる」
「その場で症状の改善がなされる場合もあるし、症状が残ることもある」
「大事なのは、首と肩とふくらはぎに出る痛みが出ないようにすること」
「その3か所が、体感できる歪みの目安になる」
「逆にその3か所さえ調整前後で減っていれば、症状は必ず良くなる」
 
この理論を理解して頂く必要があります。
 
痛いところを揉んで治るのであれば、
お家で自分で揉んでいれば良いのです。
 
だが事はそう単純ではない。
歪みの元凶・土台である背骨骨盤ラインが治ってこないと、
ただ気持ちいいだけの治療になってしまい、
高いレベルでの改善が見込めなくなってしまうのです。
 
この患者さんは、これらをしっかり理解して頂いたおかげで、
本当に順調に良くなりました。
通院ペースもしっかり守って頂いたのが、
より質の高い結果に結びついているのです。
 
もう少し言えば、まだ治療は完結しておりません。
3か月12回の治療を基本にしておりますので、
まだ半分の段階ではあります。
状態の安定は、やはり3か月です。
仕事で、10月以降の通院が微妙になるかもしれないとの
ことではありましたが、
何とか時間を作っていらしてほしいと思っております。
安定のための時間は、どうしても必要なのです。
 
 
 
話が少し戻りますが、
この理解して頂く、というのが存外難しいもので、
ゆっくり大きな声で、質問の有無などを聞き出しながら
話をすすめても、理解されていない場合があるのです。
 
これはどうしてかというと、
もちろん断言することは出来ませんが、
 
「思い込み」
 
という要素が強いように見受けられます。
 
私の体はこうなっているに違いない!
という思い込みから、一見「うんうん」と聞いている方でも、
2回目以降の来院時で、話が振り出しに戻ることもあります。
それはこちらで根気よくアドバイスしていきます。
 
思い込みで体を壊してきたのに、
思い込みでそれを阻害してしまう。
 
この思い込みというのはなかなか厄介です。
 
話がそれてしまいましたので、今日はこれくらいにします。
次回は、思い込みによる症状理解の困難さについて、
お話します。