70代女性、側弯症に伴う不定愁訴。

2016年5月13日 一般治療

おはようございます。
米沢の加藤接骨院・整体院です。

今日の症例は、70代女性、側弯症の方です。

この方は、以前お若いときに米沢に住んでいらっしゃった、とのことで、
今回久しぶりに米沢にお戻りとなったそうです。

お若いときから色々不具合をきたし、
マジメな性格も影響して、体に無理がかかった、と
一言で言えばそうなります。

今までも、色んな病院、整体、鍼灸にも通われたそうですが、
その場限りの根本解決にならない治療だったようです。
少し話が長くなってしまったのですが、
話のところどころに、生真面目さを感じまして、
生真面目さゆえの自律神経失調症もあるように
思われた次第です。

今回は、腰から左下肢にかけて、痛くて痺れがあり、
また肩首の痛み、背中にかけても痛いとのことでした。

いつものごとく、当院の治療方針はすごくシンプルです。

 

 

「背骨を整え、患者さんの自然治癒力を引き出す」

 

ただそれだけです。

 

 

この方は、側弯症が強くでているのですが、

触り方は基本的に変わりません。

まずは仰向けで頸椎の状態を確認し、

首の筋肉、肩の筋肉を三か所確認しました。

中々の圧痛がありました。

続いてうつ伏せにて、やはり第二頸椎を確認し、

僧帽筋、ふくらはぎの筋肉の状態を確認しました。

それぞれ圧痛が見られました。

 

いつものように仙骨から整え、腰椎、胸椎と調整をすすめました。

背骨を調整している間、

「先生の手はあったかいですね」と言われました。

基本的に私は冷え性なのですが、

集中して触る間は、

手が温かくなるようです。

上部胸椎の方は、強くなりすぎないように

細心の注意を払いながら調整しました。

 

無事調整終了後、まずうつ伏せの状態で

首、肩、ふくらはぎの状態を確認したところ、

びっくりするほど、とまではいきませんでしたが

痛みが軽減しました。

仰向けになってまた首、肩の筋肉の状態を確認したところ、

こちらはほとんど痛みを感じないぐらいのようでした。

これくらい緩めば、

今の状態でも、立ったときにいくらか変化が出るだろうと思い、

状態を確認してもらいました。

起き上がりは多少フラフラする感じがあったようですが、

立ち上がってもらったところ、肩、首、背中はだいぶいいようでした。

左下肢へのしびれ痛みはそんなに大きい変化はないようでした。

それでも、ほんの少しの治療時間で、肩首がだいぶ楽になったものですから、

とても喜んでもらえました。

 

 

指標さえ改善すれば、左足のしびれも時間差で軽減していくものと考えます。

(器質的変化=手術適応であれば、症状改善には限界があります)

 

 

そして三日後、昨日来院されたところ、

首、肩がずっと調子がよかったらしく、

今までにないことだ、と喜んでもらえました。

ただ、今はよくても一進一退になるときもありますから、

浮かれすぎずへこみすぎずいた方がいいとお伝えしました。

とりあえず、変化が出てよかったと思います。

これから、3か月程度はいい状態を定着させるために

10回ぐらいは来院して頂く予定です。