腰椎ヘルニアTさんの場合

2014年12月2日 一般治療

おはようございます。 今日は、腰椎ヘルニアのTさんの事例をご紹介します。
Tさんは、骨盤回りに問題がありすぎるので、文章ではなく 箇条書きにします。
以下、共感できる項目があれば、参考にして下さい。
1、骨盤の中の筋肉・腸腰筋が拘縮気味である
2、大腿筋膜張筋(股関節横から前の部分)が拘縮している
3、中殿筋(おしりの横の筋肉)が拘縮している
4、大殿筋が固く、仙腸関節に負担がかかっている
5、L4-5部のヘルニア突出が、MRI画像で明らかである(手術レベル)
6、5のため、仰向けに寝ることが出来ない
7、L4-5部の神経領域で、しびれあり
8、以上の点から、骨盤と股関節の動きが非常に悪く、足への血液循環も悪く、   
      脚全体のむくみがひどく、冷え性である
9、動きが悪くなっている筋肉に負担がかかりやすいため、   
     ちょっとした動きでも炎症を起こしやすく、捻挫・挫傷状態になりやすい

大まかに言えばこのようになります。
いつもの段取りですと、
➀炎症箇所に電気治療を行う
➁背骨の矯正を行い、脳脊髄液の流れを整え、筋肉の緊張をほぐす
➂特に動きの悪い部位を軽めにマッサージし、ストレッチを加える
➃骨盤を調整する
➄この時点で痛みが気になるレベルであれば、強めの電気で仕上げ
➅矯正の効果は、時間差で出ることもあるため、その説明をして終わり
という流れになります。
このTさんは、当初ヘルニアと筋肉の炎症の影響で、うつぶせ仰向けが出来ない状態でしたので、
まずは筋肉の炎症を取り除く治療を優先的に行いました。
すると、痛みはあるものの動きは改善してきて、
仰向けに寝られるレベルにまでなってきました。(この時点ではまだ仰向けはできるが痛みはある)
 今度は、炎症が落ち着いてきたところで、
中殿筋と大腿筋膜張筋のストレッチと、腸腰筋の体操をしました。
可動範囲が少しずつ広がってきました。 ただ、この時点では、ヘルニアの影響でしびれも出ていますので、
本人に不快がない程度に施術を行いたいため、時間をかけて改善させていきました。
うつぶせも仰向けも、痛みなしで出来るようになったため、 うつぶせで当院の背骨の矯正を行いました。
筋肉もゆるみ、症状は改善速度が増し、 冷え性の治療も兼ねていますので、
体も温かくなってきたのが実感できました。

立ち仕事で、夕方は立っていられなくなるほどだったようですが、
 現在は普通に最後まで仕事ができるようです。
それでも多少の苦しさはあるようですが、以前よりはずっといいそうです。
この方は、きっちり通院ペースを守って頂いたので、 症状改善がしっかり実感できる状態で安定してきました。
MRIの画像では、手術を勧められるレベルと言ってもおかしくないのですが、
どうしても手術したくないとの思いが強く、 保存療法にて当院で施術を続けたのです。
まだまだ改善の余地はあるのですが、今までよりずっといいと言ってもらえて、 本当によかったです。
(この方のMRI画像程度ですと、手術をされる方がほとんどでしたので)
時間をかけて改善させて、いい状態や習慣を身に着けて頂き、
時々の通院メンテナンスをすれば、理想的と言えます。 自律神経にもいい影響が出ていて、
寝つきがすごく良かったようです。 いつもは、「眠らなきゃ!」という感じで頑張っていたのが、
背骨の矯正をすることにより、スッと眠りに入れたようです。
姿勢の改善が、改めて大事であるということを、私自身も強く思いました。